LHZuoteng 新分野への旅 (新领域之旅/新領域之旅/신 분야로의 여행)

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第二次世界大戦の終わりから現代~現代社会を知るための現代史~ #2

こんにちは。Zuotengです。

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Здравствуйте. Я Zuoteng.

 

 今回も、先日に引き続き現代史シリーズです。第一回で登場した、冷戦史を理解するうえで欠かせない概念である二つの「経済体制」の話です。

 

lhzuoteng.hatenablog.jp

 

今回のキーワードは、

「資本主義」

共産主義

です。

 

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「資本主義」

 

「資本主義」の成立と特徴

 

 

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アダム・スミス(Adam Smith)。イギリスの経済学者。

 

 資本主義(capitalism)の成立に関して、きっかけとなった出来事があります。18世紀ごろのイギリスで起きた、産業革命です。産業革命についての詳細は割愛しますが、産業革命の結果、モノを大量生産することが容易になりました。産業革命以前は手作業で行っていたことを、機械を用いて効率的に行えるようになったのです。そのため、より大規模な産業が発展してきました。

 

 しかし、生産に使う大規模な機械は誰もが持てるわけではありませんでした(今もそうですが)。一方で、機械 (生産手段) を持っている人も、それだけでは生産できませんでした。工場で働く人たち、すなわち「労働者」が必要なのです。そこで労働者は、生産手段を持っている人のもとで働くようになります。この生産手段を持つ人「資本家」といいます。

 

 資本家の最大の目的は、「利潤の最大化」、言い換えれば「最大限に儲けること」です。儲けるためには、自分の工場(会社)で作った製品をより多くの人たち(消費者)に買ってもらうことが必要です。そのためには、より消費者が満足する、欲しいと思う製品を作らなくてはなりません。なので資本家は、より良い製品を作るため、またはより効率的に生産するための開発をするために資金を使います。この「儲けるための資金や生産手段」「資本」といいます。この「資本」が資本主義の名前の由来ともいわれます。

 

 また、資本主義体制においては、この資金や生産手段を私的に所有できること、私有財産制」が重要なキーワードです。

 

 もう一つのキーワードが市場経済(market economy)」です。ここでいう市場(しじょう)とは、具体的な建物の市場(いちば)ではなく、形の無いものも含めた「モノの売り買いが行われているところ」のことです。例えば、株式市場や為替市場、労働市場など。

 

 なぜこの市場がキーワードかというと、経済が動く中心に市場があり、資本家は市場を意識せざるを得ないからです。また、市場はモノが流通する量や、商品の価格に影響を与えます。中学校の公民科、又は高校の現代社会や政治経済で「需要供給曲線」というものを習いますね。この需要供給曲線がまさしく市場のシステムを表しているのです。

 

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需要供給曲線

 

 例えば、ある商品の人気が高くなると、その商品の値段が上がります。逆に人気が無いもの、売れ残ったものの値段は下がります。また、ある商品が大量生産され、十分に出回ると値段は下がり、逆に生産が減る、または生産が止まってしまうと値段は上がります。イギリスの経済学者、アダム・スミス(Adam Smith)はこの価格の自動調節機構を、「神の見えざる手(invisible hand)」と表現しました。

 

 この市場経済の環境で、「利潤の最大化」を目指して私有財産制」によって生産手段を持つ「資本家」が労働者を雇って自由な生産活動を行う経済体制が「資本主義」なのです。

 

 

「資本主義」の問題点

 

 自由な経済活動によって新たな商品を開発し、売り上げを伸ばしてゆく、そんな資本主義体制にも欠点があります。一つは資本主義の特徴である「市場経済」による欠点で、経済が不安定になることがあるということです。「不景気」「恐慌」といった現象です。

 

 市場経済化では、経済活動が活発である「好景気(好況)」と、経済活動が停滞する「不景気(不況)」とがあります。好景気では労働者の給料や企業の売り上げ、モノの値段 (物価) が上がるため、モノやお金の流れが活発になります。一方で不景気では給料や売り上げ、物価が下がるため、モノやお金の流れが停滞してしまいます。このように、景気が変化することでモノの生産や経済成長が停滞してしまうことがある、というのが資本主義の欠点の一つです。

 

 また、「貧富の差」が拡大しやすいということも欠点の一つです。例えば、資本家が労働者の事を考えず、利潤を追求し続けると、労働者はとても過酷な環境で働かねばならず、利益を資本家が独占する、「搾取」という事態がおきます。また、企業間で見ても、一部の企業が利益を独占する(寡占・独占)ということが起こりえます。

 

 

 この資本主義の諸問題、特に資本家と労働者の格差を解消することを目標とした思想 (イデオロギー) が、19世紀になって登場します。

 

 

共産主義」・「社会主義」 

 

共産主義」・「社会主義」の成立と特徴

 

 

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カール・ハインリヒ・マルクス(Karl Heinrich Marx)。ドイツの経済学者。

 

 共産主義(communism)」社会主義(socialism)」とは、資本主義の諸課題、特に「格差」に関する問題を資本主義の大原則である「生産手段の私的所有」を否定し、資本家と労働者いう階級対立を無くすことで格差を解決し、平等な社会を目指そうとしました(階級闘争)。

 

 共産主義社会主義の最大の特徴の一つは、「共有財産制」です。資本主義では、資本家が工場や労働者などの生産手段を所有していますが、共産主義社会主義ではこの私有財産制にこそ格差や搾取の原因として、生産手段を公有化・国有化します。つまり国営企業するということです。生産手段を失ったことで、資本家は消滅します。

かつてソヴィエト連邦で行われたコルホーズ(колхоз:kolkhoz)は生産手段を公有化させた集団農業であり、ソフホーズ(совхоз:sovkhoz)は生産手段を国有化した国営農業です。

 

 また、「計画経済」共産主義社会主義の特徴の一つです。資本主義では市場経済に基づき、自由に経済活動を行いますが、計画経済においては、経済活動を国家の管理の下で行います。この計画経済が大きな注目を浴びた時期があります。

1929年、アメリカを発端として世界恐慌(World depression)が発生しましたが、社会主義国であるソヴィエト連邦恐慌の影響をほとんど受けずに工業生産額を伸ばしました。西欧各国の生産額が大きく落ちる中、ソヴィエト連邦だけが成長を続けたことを示すグラフを見たことがある方もいるのではないのでしょうか。このように、海外市場の影響を受けづらいというのが計画経済の特徴です。

 

 また、資本主義のキーワードの一つは「利潤の最大化」、つまり最大限に儲けるということですが、共産主義社会主義のキーワードの一つは、「富の再分配」です。富の再分配とは、貧困層と富裕層のように経済力によって差が出来てしまった場合、何らかの方法で富裕層と貧困層との経済格差を縮めようというものです。

 これは共産主義国特有のものではなく、日本などの資本主義国などにも税金などの形で存在します。日本の税金の一つに所得税があります。所得税とは、稼いだお金(所得)に対して課される税金で、所得が多いほど税率は上がります。つまり、所得が大きいほど負担が大きくなるのです。他にも税の種類はありますが、このようにして得た税収を社会保障などに使うことで、富の再分配を行っているのです。

 

 

社会主義」と「共産主義

 

 ここまで社会主義共産主義ということばを併用していましたが、その違いは何でしょうか。マルクス主義によると、社会主義共産主義を目指す途上段階であり、共産主義はその先にある最終的な姿だと考えられています。

 まず、資本主義社会から社会主義社会に移行した状態では、前述の通り生産手段は公有化・国有化されます。公有企業・国有企業に所属する労働者は、「自分の能力」によって労働し、「労働」に応じて分配を受けるというものです。

 さらに、社会主義から共産主義に移行した状態では、「自分の能力」によって労働し、「必要」に応じて分配を受けるというものです。

 

 

社会主義」・「共産主義」の問題点

 

 資本主義の問題点を解決するために生まれた社会主義共産主義ですが、また別の問題を持っています。一つは、経済破綻に陥りやすかったということ。政府の手で生産や流通、消費を完全にコントロールすることは今のところできておらず、多くの共産主義国家では財政難に陥った結果崩壊し、市場経済へと移行しました。中華人民共和国も、政治的には共産党による事実上の一党独裁ですが、経済的には社会主義市場経済という市場メカニズムを取り入れた経済体制をとっています。

 

 また、労働者の報酬が労働に応じて変化することがないため、よく言えば安定した収入を得られるということになりますが、悪く言うとノルマを達成しておけば報酬が変わらないため、モチベーションが上がらず、開発性が落ちたり、生産性が低下するなどの弊害も指摘されています。

 

 

まとめ

 

 

「資本主義」とは、

・自由な経済活動(モノの売り買い)が出来る市場経済のもとで、利潤(利益)の最大化を目指し、私有財産によって生産手段を所有する資本家が、労働者を雇って生産活動を行う経済体制。景気変動や貧富の格差が欠点。

・冷戦期はアメリカ西欧諸国日本韓国(大韓民國)台湾(中華民國)などが採用。

・冷戦後はロシアや中華人民共和国も含めたほとんどの国が採用。

 

社会主義」「共産主義とは、

・政府の統制による計画経済のもとで、富の再分配によって格差の無い社会を目指し、共有財産制によって資本家と労働者の格差や搾取を解消しようとする経済体制。統制の不徹底による経済破綻や、開発性、生産性の停滞が欠点。

・冷戦期はソヴィエト連邦東欧諸国中国(中華人民共和国)北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和國)などが採用。

・冷戦後は北朝鮮など、ごく一部の国でのみ採用。

 

 

 今回は、現代史から少し話題をずらし、冷戦期の対立の背景を理解するために欠かせない、経済体制の違いを紹介しました。ちなみに第一次世界大戦の対立の背景にはバルカン半島における民族対立(汎スラヴ主義vs汎ゲルマン主義)など、第二次世界大戦の対立の背景にはファシズム(ナチズム)vs反ファシズムなどがありました。

 今まさに起きているものも含め、戦争・紛争・対立を理解し解決するためには、お互いの背景・対立構造を理解することが不可欠です。歴史の授業で戦争を習うとき、ニュースで紛争を見たときは、「背景になにがあるのか/あったのか」に気を付けてみてください。見方が大きく変わるはずです。

 

それではまた。

 

再见。

안녕히 계세요.

See you.

До цвидания.

 

2008年の8月8日は...

 

北京オリンピック(北京奥运会:Běijīng àoyùnhuì)が開幕した。

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