LHZuoteng 新分野への旅 (新领域之旅/新領域之旅/신 분야로의 여행)

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日本語・中国語・韓国語の漢字の音

こんにちは。Zuotengです。

你好吗?我是Zuoteng。

안녕하세요. Zuoteng 예요.

Здравствуйте. Я Zuoteng.

 

毎回行っている冒頭と終わりの挨拶ですが、日本語、中国語、韓国・朝鮮語(以下韓国語)、ロシア語の四ヶ国語です。

今回はこの内、日本語、中国語、韓国語に共通する特徴である『漢字』についてです。特に漢字の持つ『字音』に注目したいと思います。

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出典https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E_%E6%BC%A2%E6%96%87/%E6%98%A5%E6%9C%9B

 

 

漢字文化圏とは

そもそも漢字は中国発の文字であることは説明する必要は少ないと思います(国字は除く)。中国で生まれた漢字はやがて朝鮮半島に渡り、日本にも渡りました。漢字と同時に中国語由来の単語、漢語も多く流入し、その後も多くの『漢語』が日本語、韓国語、さらに言うとベトナム語にも流入しました。

 

この漢字を用いる(もしくは用いていた)地域を漢字文化圏といいます。

 

また、漢字は古代中国で言葉の通じない各民族の意思疎通の道具として、「音を表すこと」よりも「意味を表すこと」に重点を置いて創られました。そのため今日でも、中国語の文を見ても(なんとなくではあるが)意味がわかることがあるのです。

 

しかし、漢字が日本や朝鮮半島に持ち込まれる際、音も一緒に入ってきました。そのため、日本語、中国語、韓国語などでは、「漢字の読みに一定の規則が見られる」ということが起きるのです。

 

日本語の漢字音

ただし、日本語の場合、流入した時代が大まかに分けても三つほどあり、時代の差に加え、違った地域から流入したことが理由で、音読みだけでも一つの字が複数の異なった読みを持つことが少なくありません。中国語と韓国語は基本的に一字一音です。同じ字で読みが違う場合は意味が異なっていたり、特殊な用法をする場合です。

 

大まかな三つの読みとは、『呉音』、『漢音』、『唐音』の三つです。

 

呉音

中国が六朝時代(220〜581)であった頃の呉(標準中国語音:Wú 広東語音:Ng4)から、백제(百濟/pɛk̚ttɕe/ )を経由してやってきた音だとされています。呉が中国の中でも南部に位置し、呉で使われていた言葉も南方系であったため、北方系である現代の標準中国語とは発音が大きく異なります。

 

漢音

中国が隋(Suí) から唐(Táng) の時代、日本からの遣唐使などによって持ち込まれたとされ、南方系とされる呉音とは対照的に、長安(Cháng ’Ān)や洛陽(LuòYáng)などの西北地域の発音です。

 

唐音

 唐音については用いられ方が二種類あり、広い意味では唐宋音とも呼ばれ、唐(Táng)から宋(Sòng)、元(Yuán)、明(Míng)、清(Qīng) に至るまでの比較的新しい発音を指し、主に南方系の音ですが、時代差と共に地域差も大きいです。一方狭い意味での唐音は、元(Yuán)以降、明(Míng)や清(Qīng)の時代に日本に入ってきた音で、この場合は唐(Táng)から宋(Sòng)、元(Yuán)までの音を宋音とよんで区別します。

 

 

さて、三種の音の説明が終わったところで、音の具体例を示していきましょう。

まずは唐音がある字から

 

凡例

呉:呉音、漢:漢音、唐:唐音、中:標準中国語音、粤:粤語(広東語)、韓:韓国語音

呉音、漢音、唐音の( )は、歴史的仮名遣い(現代仮名遣い)

中国語音は漢語ピンイン

粤語は粤語ピンイン ただし声調はYale式の要領で表した。

韓国語は、ハングル(ローマ字)の順。ただし、子音を韓国文化観光部2000年式、母音をMcCune=Reischauer式を用いた。

また、発音に注があったほうがいいと思ったものにはIPA(国際音声記号)を//で示した。

 

 

呉:シ、漢:シ、唐:ス、中:zǐ/d̥z̥ſ/、粤:zí、韓:자(ja)

呉:ゲ、漢:グァイ(ガイ)、唐:ウイ、中:wái、粤:ngoih/ŋoi/、韓:외(woe)/wø/

呉:トウ、漢:トウ、唐:チン,トン、中:dēng、粤:dēng、韓:등(dŭng)/dɯŋ/

呉:チャウ(チョウ)、漢:テイ、中:dīng、粤:dēng、韓:등(dŭng)/dɯŋ/

呉:ギャウ(ギョウ)、漢:カウ(コウ)、中:xíng/ɕiŋ/、粤:hàhng、韓:행(haeng)/hɛŋ/

呉:ガウ(ゴウ)、漢:カウ(コウ)、唐:アン、中:háng、粤:hòhng、韓:행(haeng)

呉:ギャウ(ギョウ)、漢:カウ(コウ)、唐:アン、中:xìng/ɕiŋ/、粤:hēhng、韓:행(haeng)

呉:ブ、漢:ホ、唐:フ、中:bù、粤:bōuh、韓:보(bo)

呉:ジ、漢:シ、唐:ズ、中:shì/ʂſ/、粤:sih、韓:사(sa)

呉:キャウ(キョウ)、漢:ケイ、唐:キン、中:jīng、粤:gīng、韓:경(gyŏng)/gjɔŋ/ 

呉:ラフ(ロウ)、漢:ラフ(ロウ)、唐:ラ、中:lā、粤:lāai、韓:랍(rap)/ɽap̚/

呉:ミャウ(ミョウ)、漢:メイ、唐:ミン、中:míng、粤:mìhng、韓:명(myŏng)/mjɔŋ/

呉:シャウ(ショウ),漢:セイ,唐:チン,中:qīng/tɕʰiŋ/,粤:cīng/tsʰiŋ/,韓:청(chŏng)/tɕʰɔŋ/

呉:ヂャウ(ジョウ)、漢:テイ、唐:チン、中:tíng、粤:tìhng、韓:정(jŏng)/dʑɔŋ/

呉:ゴ、漢:コ、唐:ウ、中:hú/xu/、粤:wùh、韓:호(ho)

呉:ク、漢:コ、唐:ク、中:kù、粤:fu、韓:고(go) 

呉:キャウ(キョウ)、漢:ケイ、唐:キン、中:jìng、粤:ging、韓:경(gyŏng)/gjɔŋ/

呉:ナフ(ノウ),漢:ダフ(ドウ),唐:タフ(トウ),中:nà,粤:nahp/nap̚/,韓:납(nap)/nap̚/

呉:シャウ(ショウ),漢:セイ,唐:シン,中:qīng/tɕʰiŋ/,粤:cing1/tsʰiŋ/,韓:청(chŏng)/tɕʰɔŋ/

呉:ビャウ(ビョウ)、漢:ヘイ、唐:ビン、中:píng、粤:pìhng、韓:병(byŏng)/bjɔŋ/

呉:カク、漢:キャク、唐:キャ、中:jiǎo、粤:goek/kœk̚/、韓:각(gak)/gak̚/

呉:ナン、漢:ダン、唐:ノン、中:nuǎn、粤:ny`hn/nyn/、韓:난(nan)

呉:キャウ(キョウ)、漢:ケイ、唐:キン、中:jīng、粤:gīng、韓:경(gyŏng)/gjɔŋ/

呉:リャウ(リョウ)、漢:レイ、唐:リン、中:líng、粤:lìhng、韓:령(ryŏng)/ɽjɔŋ/

呉:ダン、漢:タン、唐:トン、中:tuán、粤:ty`n/tyn/、韓:단(dan)

呉:キャウ(キョウ)、漢:ケイ、唐:キン、中:qīng/tɕʰiŋ/、粤:hīng、韓:경(gyŏng)/gjɔŋ/

呉:ワ、漢:クヮ(カ)、唐:ヲ(オ)、中:hé/xɤ/、粤:wòh、韓:화(hwa)

 

 

どうでしょう。似た発音が多いのがわかると思います。

特に、呉音と韓国語音はかなり似た音が多くなっています。

また、呉音、漢音、唐音それぞれを見ると、呉音は濁音が多く、/j/の音を持つ字が多い。漢音は濁音が少なく、/j/の音も少ない。唐音は現代の標準中国語音ともそんなに離れてなく、濁音は呉音よりは少ない。などの特徴が見えてきます。

 

日・中・韓の漢字音の対応

さて、次はいよいよ本題、日中韓の音の関係を見ていきます。

扱う字は、簡易で数も多くない、という理由から、小学校低学年で習う字(10年ほど前の漢字辞書より)を中心に、関係がわかりやすい字を使って関係を見ていきます。

また、日本語、中国語、韓国語の関係をわかりやすくするため、すべてローマ字化しました。また、中国語は声調を入れていません。

 

では挙げていきます。

 

 例

 日:ichi、中:yi、韓:il

 日:nichi、中:ri、韓:il

 日:ritsu、中:liu、韓:rip

 

 日:jiu、中:shi、韓:ship

 

 日:san、中:san、韓:sam

 日:kou、中:kou、韓:ku

 日:shou、中:xiao、韓:so

 日:u、中:yu、韓:u

 日:hon, bon, pon、中:ben、韓:bon

 日:dan、中:nan、韓:nam

 日:jo、中:nü、韓:nyŏ

 

 日:shi、中:si、韓:sa

 日:ji, zu、中:zi、韓:ja

 日:ji、中:zi、韓:ja

 日:shi、中:si、韓:sa

 日:ji、中:si、韓:sa

 日:ji、中:zi、韓:ja

 

 日:ka、中:huo、韓:hwa

 日:ka、中:hua、韓:hwa

 日:ka、中:hua、韓:hwa

 日:kai、中:hai、韓:hae

 日:kai、中:hui、韓:hoe

 日:kai、中:hui、韓:hoe

 

 日:kin、中:jin、韓:gŭm

 日:ken、中:jian、韓:gyŏn

 

 日:ten、中:tian、韓:chŏn

 日:san、中:shan、韓:san

 日:nen、中:nian、韓:nyŏn

 日:en、中:yuan、韓:wŏn

 日:den、中:dian、韓:jŏn

 日:ten、中:dian、韓:jŏn

 日:kan、中:guan、韓:gwan

 日:kan、中:guan、韓gwan

 

 日:jou、中:shang、韓:sang

 日:chuu、中:zhong、韓:jung

 日:mei, myou、中:ming、韓:myŏng

 日:sei、中:zheng、韓:jŏng

 日:ou、中:wang、韓:wang

 日:kuu、中:kong、韓:gong

 日:tou、中:dong、韓:dong

 日:tou、中:dong、韓:dong

 日:dou、中:tong、韓:dong

 日:mei, myou、中:ming、韓:myŏng

 日:kou、中:jiang、韓:gang

 日:kou、中:guang、韓:gwang

 

 日:dai、中:da、韓:dae

 日:ai、中:ai、韓:ae

 日:mai、中:mei、韓:mae

 日:tai、中:tai、韓:tae

 日:dai、中:tai、韓:tae

 

 日:bun、中:wen、韓:mun

 日:ba, ma、中:ma、韓:ma

 日:ki、中:qi、韓:gi

 

 日:raku、中:le、韓:rak

 日:gaku、中:yue、韓:ak

 

 日:cha、中:cha、韓:cha

 

 

といったところです。

基本的な字や、発音が似ている字を多少考慮して選択しましたが、かなりの規則性が見られます。順に説明していきます。ただし、以下の法則はあくまでも「そういった傾向がある」というだけなので、当然例外もあります。知っていれば単語を推測しやすくなる、程度に考えてください。

 

まずは、「一」、「日」、「立」などに見られる法則です。

 

 

法則1,

日→韓では ch→l 、ts→l, p 

日→中では ch→消える、ts→u (?)

 

 

日本語読みの字末が『チ』や『ツ』で終わる場合、母音ははっきり発音されず、まるでich、nich、ritsのように聞こえます。

この場合の『チ』は、韓国語では終声のㄹ、すなわちlになり、中国語では消えてしまいます。

一方『ツ』は、韓国語では終声のㄹすなわちl、またはㅂすなわちpになります。

 韓国語文法で、終声のpが、次に続く으(ŭ)を우(u)に変化させる(円唇化)、という現象があります。また、/u/などの母音(円唇母音)は唇をすぼめる必要がある一方、/p/や/b/などの子音(両唇音)は発音の際に唇を触れさせる、または近づける必要があります。そのため、直前の両唇音に影響されて母音が円唇音している、とも考えられます。「十」では、日本語のuと韓国語のpが対応しています。

 この円唇音が日本語にも影響しているとすれば、もともと『イ段』に近い『チ』よりも『ウ段』に現れる『ツ』へと変化するほうが自然な変化だと考えられます。そのため、pが『ツ』に変化した、『ツ』とpが対応しているということです。

 

法則2, 

の前に、例示した順で行くと、「三」、「口」、「小」、「雨」などの法則になりますが、「三」から「女」までは発音が似ているものを挙げただけです。では気を取り直して、「四」、「子」、「自」などには、

 

 

法則2,

日本語のshiは中国語ではsi、韓国語でsaになる

日本語のjiは中国語でzi、韓国語でjaになる

 

 

まず、この法則ではji(日)がsi(中)やsa(韓)になったりの例外がそこそこあります。

 そのうえで、前述の通り、日本語の字末の『イ』『ウ』は非常に弱く発音されます。一方、中国語のピンインで、(c, z, s, r, ch, zh, shの直後の) iは、「子音を発音した状態のままで発音する母音」という特殊な母音です。そのためshi(日)やji(日)の特殊なiが中国語の特殊なiと対応していると考えられます。

 一方、この場合の特殊なiは、韓国語ではほとんどがaになります。

 次の法則は「花」「海」「会」に見られる法則です。

 

 

法則3,

日本語のkは中国語や韓国語でhになる

 

 

 というより本来は逆で、中国語のhが日本語に入ったときにkになったとするべきですが。

 音声の面から開設すると、日本語や韓国語のhは、IPAで表すと/h/、発音が起こる位置(調音点)は、「声門」です。一方中国語のhは声門音ではなく、「軟口蓋」で発音され、IPAで/x/と表されます。ロシア語のxやスペイン語のj、ドイツ語のach,uch,ochのchと同じ発音です。この/x/と同じ調音位置である軟口蓋音は、他に/k/や/g/、/ŋ/があります。なので、日本語に入ってくる際に/x/→/k/という軟口蓋音同士の変化が起きたと考えられます。

 ただし、もともと/k/や/g/だった字も/k/となるので、日→中や日→韓の変換の時は見極めが必要です。

 日本語で/h/などを持つ字はどうかというと、中国語や韓国語で、大半は/pʰ/,/p/,/b/になります。

 次は、「金」や「見」の/k/の変化です。

 

 

法則 4,

(日本語のkが中国語でjやxになる場合もある)

 

 

日本語のkは、韓国語ではk/gかhと対応しますが、中国語ではk, g, hの他、jやxとも対応しています。k, g, hはどれと対応するか判別しづらいですが、jやxになるものは判別する手掛かりがあります。それは、『kにつく母音がiかe』であることが多い、ということです。ただ、この法則に関しては特に例外が多いです。「間」はカンと読みますが(ケンと読むこともできますが)、中国語ではjiānです。なので、法則4は、こういう変化もあるんだな、程度にとってもらえればいいです。

 次は母音に関わり、「天」「電」「関」などに見られる法則です。

 

 

法則5,

日本語のan, enは中国語や韓国語でもanやŏn

 

 

 当たり前のような気もしますが、注意すべきは中国語や韓国語には--nと--ngの区別があるということです。日本語の「ン」は、--nや--ngを含む何種類かに変化しますが、これはあくまで次の子音に繋げやすくする、もしくは語末で発音しやすくするために自動的に変化しているだけで、入れ替えても(発音に少し違和感が出ますが)意味は変わりません。一方中国語や韓国語などは--nと--ngを入れ替えると意味が変わります。そして、(主に)--nが日本語の「ン」に対応しているのです。

 ちなみに日本語の「テン」「デン」の多くは中国語でtianやdianですが、韓国語ではtenやdenとならずにchŏnやjŏnになります。板門店はパンムンテンではなくパンムンジョム(Panmunjŏm)ですよね。

 では中国語や韓国語の--ngは日本語ではどうなるのか。次は「上」「空」「明」などに見られる法則、

 

 

法則6,

日本語のou, ei, uuなどは中国語や韓国語で--ng

 

 

 法則6を強調するための法則5です。上に挙げた、ou, ei, uuのほぼすべてが--ngに変化します。逆に、中国語や韓国語で--ngと読む字は日本語で「ン」は付かず、二重母音(eiなど)になったり長母音(ou,uuなど)になります。日本語のeiは、中国語で--ing、韓国語で--yŏngとなりやすいと思います。例に挙げた字の他、京(中:jīng-韓:gyŏng)や、寧(中:níng-韓:nyŏng)など。ただし例外もあって、「正」「生」「成」などは、中国語でそれぞれzhèng, shēng, chéngとなり、韓国語でそれぞれjŏng, saeng, jŏngです。これぐらいならまだ--ngにはなっていますが、西(中:xi-韓:sŏ)など、まったく当てはまらないものもあります。

 uuも、「入(中:ru-韓:ip)」など例外が挙げられますが、これらの例外はほとんどが日→中や日→韓の場合。逆に中→日や韓→日はなかなかな精度で変換できるはずです。また、日本語の綴りを歴史的仮名遣いにすると、王(日:wau-中:wang-韓:wang)、唐(tau-tang-dang)など、きれいな関係が見られるものもあります。

 次も、母音に関する法則、「大」「愛」「毎」に現れます。

 

 

法則7,

日本語、中国語のaiは韓国語でae

 

 

 例示したものをみればわかる通り、日本語のaiは、中国語ではaiになったりaだったりと何通りかに分かれますが、韓国語では多くがaeになります。発音は/ae/ではなく/ɛ/です。/e/よりも広めの「エ」です。なぜaiとaeが対応しているのか。言語学的根拠には欠けますが、少なくとも発音を覚えるには向いている理由づけを二つします。

 一つ目は文字から。韓国語の「エ」は二種類あります。ㅐとㅔです。ㅐはaeと転写され、発音は/ɛ/です。一方ㅔはeと転写され、/e/と発音します。どちらも文字上は合成母音で、ㅐはㅏ+ㅣ(a+i)、ㅔはㅓ+ㅣ(ŏ+i)です。理由1はまさしくこの文字のつくりです。ただし、ハングルは、韓国語(朝鮮語)に合わせて後から作られた文字なので、本当はこの説は誤りです。でもaiとaeの関係を掴むためには良いと思ったのでこのような説明にしました。

 二つ目の理由は口語の発音変化から。aiを含む日本語の単語、「酸っぱい」「痛い」「いない」「お前」「でかい」は砕けた口語ではそれぞれ、「スッペー」「イテー」「イネー」「オメー」「デケー」とも発音されます。aiがe (ae)になっていますね。日本語では/e/と/ɛ/の区別はありませんが。ただ、この説では、漢字の砕けた発音が一般に使われるようになったのか、という疑問が残ります。実際にかなり古い朝鮮語を聴いてみないと何とも言えませんが。また、すべてのaiが日本語で「エー」と発音されるわけではありませんが、いくつか例を出せば印象に残りやすい説明かと思ったのでこの説明を使いました。

 次は子音に関する小法則です。

 

 

法則8,

bはm、「キ」は中国語でqiになるものもある。

 

 

これもなかなか例外が多いです。日本語で「キ」と読んで中国語でqiとなるものは他に、「汽」「騎」「奇」など。

 次は「楽」の字特有の法則(?)。

 

 

法則(?) 9,

「楽」の読み分け

 

 

 「楽」の音読みは日本語でも「ラク」「ガク」とあります。小学館デジタル大辞泉』をもとに「ラク」と「ガク」の意味をざっくりまとめると、

「ラク」:安らか、豊か、簡単

「ガク」:音楽、雅楽、能の一種、狂言の一種、歌舞伎音楽の一種、民族芸能の一種

となっています。要するに、「ガク」は音楽を指しているのです。この「ラク」「ガク」の区別とほぼ同じ区別が中国語と韓国語にもあります。「ラク」に対応するのが中国語でlè、韓国語で락(rak)となり、「ガク」に対応するのが中国語でyuè、韓国語で악(ak)となります。それぞれの例として「楽園」「音楽」を挙げると、

「楽園」 日:楽園(rakuen)、中:乐园(lèyuǎn)、韓:락원(ragwŏn)

「音楽」 日:音楽(ongaku)、中:音乐(yīnyuè)、韓:음악(ŭmak)

(ragwŏn)は字音の変化を少なくするため朝鮮式の綴りにしてある。もとは(rak-wŏn)だが発音変化を起こして(ragwŏn)になる。韓国式の綴りでは(nagwŏn)になる。(ŭmak)は文字的には(ŭm-ak)だが発音変化で(ŭ-mak)と発音される。

 最後。法則とは言えないと思いますが。

 

 

法則10,

茶は結局「チャ」

 

 

 日本語の「茶(cha)」も、中国語の「茶(chá)」も、韓国語の「차(cha)」も、「チャ」と聞こえます(実際は全て微妙に異なりますが)。このようにかなり近い発音でほぼ同じ意味を持つ言葉はいくらでもあります。これが漢字文化圏』に属する言語同士の特徴なのです。

参考文献

世界の文字の図典 普及版

世界の文字の図典 普及版

 

 

 

 

おわりに

最近の東アジア情勢を見ると、日中間の軍事的緊張や韓朝の関係、中米、朝米の対立など不安要素がかなり多く存在しています。しかし歴史的に長い関係や、現在でも東アジア内での貿易は決して少なくないことを考えると友好的な関係を維持、発展させなければならないことは明らかです。東アジア諸国の互敬関係を草の根レベルで強化するためにも、互いの文化の理解、尊重をより進めていただけたら、私としてはうれしい限りです。次回も東アジアの言語について話しますが、間をおいて、現代の東アジア情勢を理解するための東アジア史を話そうと考えています。

 

 

次回予告

博物館・美術館・動物園・水族館・レジャーパークにて

パンフレットを見ると、

 

日本語

English

中文(简体字) ←これと

中文(繁體字) ←これについての話です

한국어

 

冬休み、春休みに向けて、知っておくとどこかで話せる(かもしれない)中国語の話です。

 キーワードは簡体字』『繁体字

 

 

lhzuoteng.hatenablog.jp

 

それでは今回はここで

再见。

안녕히 계세요.

До свидания.

 

1878年12月18日 

ヨシフ・スターリン(ロシア語本名:Иосиф Виссарионович Джугашвили カルトゥリ(ジョージア語)本名:იოსებ ბესარიონის ძე სტალინი)

が現在のシダ・カルトリ州、ゴリで生まれた日 (1979年12月21日とも)